院長あいさつ
唐津赤十字病院のホームページを訪問していただき有り難うございます。
院長の宮原正晴です。
当院は1953年(昭和28年)12月に唐津市民病院として唐津市二タ子に誕生しました。 その後1957年(昭和32年)10月に日本赤十字社に移管され、2016年(平成28年)8月に現在の和多田地区へ新築移転となっております。この間、国、佐賀県、唐津市、玄海町との協議と支援の中で、施設整備、病院の新築移転、診療科の増設等による診療機能の充実が図られ、佐賀県北部医療圏の中核公的医療機関として運営されております。
それらの結果として地域医療支援病院をはじめ、地域救命救急センター、地域がん診療連携拠点病院、地域連携小児救急センター、臨床研修病院、地域災害拠点病院、第二種感染症指定医療機関、原子力災害拠点病院等の多くの公的医療の施設認定を受けております。これは当院が果たすべき公的医療機関としての役割が大きいことを示しており、職員全体でこの重要性を共有し、佐賀県北部医療圏の医療に貢献して行かなければならないと考えております。
このような流れの中で2020年(令和2年)に始まり、約5年に及ぶ、新型コロナウイルス感染症対応に関しては、当初より感染症法上の感染症指定医療機関、佐賀県指定の新型コロナウイルス感染症重点医療機関として全力を挙げて対応し、2020年(令和2年)4月9日の1例目から2024年(令和6年)8月8日までに合計2,027人の入院患者を受け入れています。また日本赤十字社の役割としての災害救護・医療に関しましても、県内外の多くの災害地域(阪神・淡路大震災、中越地震、東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、令和元年佐賀豪雨、令和2年熊本豪雨、令和5年7月九州北部豪雨、能登半島地震など)に日赤救護班、DMAT(災害派遣医療チーム)、看護師などを派遣しています。
新型コロナウイルス感染症対応で経験した新興感染症に対する対応力、院内スタッフ全員の協力などの経験は、ウィズコロナとしての今後の医療再生の中で、大きな力になると考えています。今後も新型コロナウイルス感染症対応の効率化・強化を行い、当院の従来からの使命である佐賀県北部医療圏の中核病院として救急医療、急性期医療、がん医療、赤十字病院の使命である災害医療へ取り組み、また以前より課題とされて来た、少子高齢化に伴う医療、介護、福祉の連携、また少子化の中での周産期・小児医療維持充実等を目標に、当院の基本理念である、「安心な医療」「あたたかい看護」「地域への貢献」を掲げて、地域医療の最後の砦として、高台に聳える医療安心のシンボルとして、使命を果たして行くよう職員一同努力していく所存です。今後とも唐津赤十字病院へのご支援とご指導を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
唐津赤十字病院 院長 宮原 正晴