日本赤十字社 唐津赤十字病院

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MRI(核磁気共鳴断層装置 Magnetic Resonance Imaging)

MRIとは?

MRI検査とはX線を使用せずに磁気と電波を利用して、体内の水(水素原子核)からの信号を検出器に取り出し、体の断面の画像を得る検査です。

MRI装置

PHILPS社製 Ingenia 1.5T
        Ingenia 3.0T

検査方法

装置の寝台に寝転がり、筒状のトンネルの中に入ります。検査時間は20分から40分程度です。(検査内容、検査部位により若干時間が異なる場合があります。)検査中は大きな音がします。 検査に伴う痛みはありませんが、検査の間は体を動かすことができません。

検査の内容により検査のための薬(MRI用造影剤)を静脈注射する場合があります。

3.0TMRIの特徴

3.0T MRIは従来の1.5T MRIと比べて飛躍的に信号強度が向上しますので、より繊細な画像を取得でき、脳神経領域から整形、体幹部および循環器領域まで幅広く高度な検査に対応しています。

また、1.5Tより内部の空間が広く(ワイドボア)、静音化技術(検査中の音を静かにする技術)も搭載しているので、より快適に検査を受けていただけるようになっています。

注意事項

 検査室内は24時間強い磁場が発生しています。  

 金属類、電子機器、磁気カード、使い捨てカイ ロ、 エレキバン等の持ち込みはできません。重 大な事故につながる場合もありますのでご注意 ください。
 検査は予約制になっています。

 予約時間の30分前にはご来院ください。

 検査予約時間に遅れるとき、来院できない時はご連絡ください。



検査を受けることができない患者さま

  • 心臓ペースメーカー、人工内耳を装着されている患者さまは検査を受けることができません。
  • 刺青のある患者さま(刺青の部分が発熱する恐れがあるため)
  • 体内に金属が入っている患者さま(手術、外傷により)
  • 閉所恐怖症など安静が保てない患者さま

このような場合は、主治医にご相談ください。

<頚椎のMRI画像>


<骨盤部のMRI画像>


DWIBS(ドゥイブス検査)について

 平成30年より、当院ではMRIによる最新の画像技術「DWIBS法」をがんの発見や転移の検索、化学療法や放射線治療の効果判定に積極的に用いることで、がん患者さまに身体的、金銭的に負担の少ない検査を実現しています。
 また、当院は日本磁気共鳴専門技術者(MRI認定専門技術者)が日本磁気共鳴医学会のBody DWI研究会に参加し、日々研鑽を積んでおります。検査の精度管理もしっかり行っております。

DWIBSとは?

 DWIBS検査は、MRIを使用して体の広い範囲にわたって、がんや転移を探す全身検査です。この検査方法は、日本人によって開発された検査方法です。検査時間は約30~40分程度かかります。
 DWIBS検査は高性能の機器でないと検査自体が不可能です。また、撮影条件等の精度管理も重要になります。
 2014年に欧州がん研究治療機構(EORTC)から前立腺がんや乳がん等の様々ながんの転移検索の第一選択として本法が推奨され、2015年には日本の骨転移診療ガイドラインで本法が推奨され、2017年に欧州泌尿器学会から前立腺がんの転移検索として本法が推奨されました。今後は日本でも本法の導入が進んでいくと思われます。


<前立腺がん-リンパ節・骨転移>

<食道がん-肺・肝臓・骨転移>

<悪性リンパ腫>

腫瘍体積測定例

下記の症例では、tDV:70.6[ml]は原発巣とリンパ節転移の腫瘍体積の合計が70.6mlである事を示します。
また、右図の赤色は腫瘍活性が高い事を示し、治療後に再度撮影して、赤色→緑色になっていれば、腫瘍活性が低下した事を示し、tDVと合わせて治療効果を判定します。

DWIBSとPET(PET-CT)検査との比較表

DWIBS PET-CT
被曝 なし 検査薬とCTの両方で二重の被曝
注射 なし 検査薬の注射があり、
注射後に1〜2時間安静
検査前処置 2〜3時間前より絶飲食
(蠕動運動を抑えるため)
6時間前より絶食、糖の制限あり、
前日からの運動不可
検査後処置 なし 放射能が下がるまで待機
検査後6時間は子供との接触を控える
検査時間 約30分

約30分~40分

遅延撮影すると更に長い

キャンセル 当日のキャンセル可能
(費用なし)
直前(約2日前)のキャンセル不可
(検査薬の費用発生)
対象患者

(1)原発巣の検索可
(2)転移や再発の検索

(骨/リンパ節/他臓器)
(3)治療効果判定
(容易に短期間で繰り返し可能)
(4)熱源精査

(1)原発巣の検索不可

※保険診療適応外
(2)転移や再発の検索

(骨/リンパ節/他臓器)
(3)治療効果判定
(可能だが短期間にはできない)
(4)熱源精査不可

※保険診療適応外

診断精度 両者ほぼ同程度
弱点 ・脾臓、精巣など
(正常でも高信号になる)
・正常リンパ節も高信号
(サイズフォローで十分)
・腎臓、尿管、膀胱など
(検査薬の排泄経路にある腫瘍は不可)
・肝臓にも生理的集積
(小さい転移は指摘困難)
その他 脳転移の追加撮影も可能
MRIの禁忌患者(ペースメーカ等)は不可
体内金属がある場合、多少画像に影響
骨転移の脊髄の圧迫の評価が可能
赤色髄の鑑別が可能 (容易)
当院では腫瘍体積の測定可能
脳転移の追加撮影不可
糖尿病患者には検査できない場合がある
妊婦や小児に行わない(被曝のため)
骨転移の脊髄の圧迫の評価が不可