整形外科

整形外科の特徴

　整形外科とは四肢、脊柱の筋骨格系疾患を取り扱う臨床医学です。具体的には首や腰の痛み、四肢のしびれや痛み、関節の痛み、骨折や手足の傷、リウマチ、骨粗鬆症、スポーツ障害などが治療の対象となります。

近年高齢化社会が進み、高齢者の骨粗鬆症関連骨折（大腿骨近位部骨折など）や脊椎・脊髄疾患、膝関節や股関節の変性疾患の患者さまが増加してきています。唐津赤十字病院整形外科では各分野（脊椎・脊髄疾患、膝関節・股関節疾患、肩関節疾患、上肢の疾患、骨折等の外傷など）の専門医が各疾患に応じた専門的治療を行っております。

　また、2010年4月より週1日（木曜日の午後）、スポーツ整形外科外来を開設しています。スポーツ障害（スポーツに起因する四肢関節疾患や脊椎疾患など）にお困りの患者さまのお役に少しでも立てればと考えています。 地域の医療にとって地域内の各病院・医院との間の連携は非常に大切なものです。また、大学病院などの極めて専門性の高い病院との連携も重要です。唐津赤十字病院整形外科では九州大学病院や佐賀大学病院などの大学病院、唐津・東松浦地区の病院・医院の先生方と密接に連携をとりながら患者さまとそのご家族の期待に応えるべく診療を行っています。

整形外科診療について

　地域の中核病院である当院では他の病院・医院からご紹介いただく専門的な診断や治療が必要な患者さまを中心に高度な専門的医療の提供を行っています。

　外来診療は、月曜日から金曜日の午前中のみ行っています。 当院では平成18年以来、外来での通院リハビリテーション治療（関節の可動域訓練、筋力訓練、牽引や温熱治療など）を全く行っていないため、通院リハビリテーションが必要な患者さまはご紹介いただいた病院・医院やお近くの整形外科病院へ逆紹介させていただき、そちらで治療を継続していただくことになります（当科では唐津・東松浦地区の各病院と密に連携を行っていますので、安心して他医での治療を継続していただけます）。

当科では整形外科各分野の専門的な高度医療を提供することを中心に診療を行っているため、受診される患者さまにはお近くの病院や医院、かかりつけの医師からの紹介状をお持ちの上、当科を受診していただくことをお勧めしています。外来が混み合っている際は、紹介状や予約がない患者さまには長時間お待ちいただく場合がございますので、ご理解の程お願い申し上げます。 手術は月～金曜日の毎日行っています。

　手術件数は急患患者さまや外来通院で行う手術を含めて年間約600件です。内視鏡下手術、脊椎instrumentを用いた手術を含めた脊椎手術、人工関節置換術、手の外科手術、関節鏡を使った膝関節の関節鏡下手術、骨折などの外傷の手術をなどを中心に行っています。手術法としては脊椎や関節の内視鏡下手術など低侵襲手術を心懸けており、患者さまへの侵襲が出来るだけ少ない手術を行っています。

　また、ここ10数年来の医療制度改革に伴い、当院のような急性期型病院での長期入院治療は難しくなっており、他院でのリハビリテーションが可能な状態になられた患者さまは他院へ転院していただき、そちらでリハビリテーション治療を継続していただいています。患者さまやご家族にはご迷惑をお掛けしていますが、その旨をご理解いただき、ご協力していただいています。