検査技術課
検査技術課について
私達、検査技術課スタッフ一同はチーム医療の一員として、患者さまの検体や身体から得られた検査情報を正確に分析・評価し、診療側へ迅速に報告できるよう24時間頑張っています。
基本方針
- 信頼のおける患者さまの生態情報を迅速に提供する。
- 臨床検査以外でも診療補助、診療支援を行い、患者さまの役に立てるように努力する。
- 感染対策に注意を払い、自らも健全な体を維持し検査業務に従事する。
- 常に新しい知識や情報に目を向け、前進の気持ちを絶やさない。
検査技術課案内
認定資格一覧 (令和6年11月8日現在)
超音波検査士(日本超音波医学会認定) | 体表臓器 | 5名 |
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循環器 | 4名 | |
消化器 | 4名 | |
血管 | 4名 | |
健診 | 1名 | |
細胞検査士(日本臨床細胞学会認定) | 国内 | 5名 |
国際 | 2名 | |
認定病理検査技師(日本臨床衛生検査技師会認定) |
2名 | |
認定輸血検査技師(日本輸血・細胞治療学会認定) |
1名 | |
認定血液検査技師(日本検査血液学会認定) |
1名 | |
JHRS認定心電図専門士(日本不整脈心電学会認定) |
1名 | |
認定臨床微生物検査技師(日本臨床微生物学会認定) | 1名 | |
感染制御認定微生物検査技師(日本臨床微生物学会認定) | 1名 | |
血管診療技師(血管診療技師認定機構認定) | 1名 | |
二級臨床検査士(日本臨床検査同学院認定) | 病理学 | 2名 |
血液学 | 3名 | |
呼吸生理学 | 1名 | |
循環生理学 |
1名 | |
微生物学 |
1名 | |
緊急臨床検査士(日本臨床検査同学院認定) | 1名 | |
認定内視鏡技師(日本消化器内視鏡学会認定) | 3名 | |
佐賀県糖尿病療養指導士(佐賀県糖尿病協会認定) | 2名 | |
特定化学物質作業主任者 | 3名 |
検体検査部門
検体検査は、患者さんから採取された血液や尿または体液などを自動分析装置や顕微鏡を用いて測定し、病気の診断や治療効果の判定に役立てます。「輸血検査」・「血液/凝固検査」・「生化学検査」・「免疫検査」・「一般検査」に分けられます。
輸血検査
輸血は、他人の血液を使用するため多くの副作用が起こる可能性がありますが、貧血や出血の際には不可欠な治療です。そのため、安全な輸血治療ができるように、事前に検査を行っています(血液型の検査や交差適合試験など)。また、血液製剤の管理をしており、善意の献血者から提供された血液を無駄が出ないよう適正に、また、迅速かつ安全に供給するように努めています。
血液/凝固検査
貧血の原因や血液中の細胞の量と質を調べます。機械で測定したり、血液中の細胞像を顕微鏡で実際にみて、割合や異常な細胞がないかを検査しています。また、凝固に関する因子の機能状態や量を調べます。
生化学検査
血液中の蛋白質・脂質・糖質・各種酵素などを測定することで、肝機能・腎機能・炎症の程度・栄養状態を調べます。測定した結果より、体の状態を把握することができ、スクリーニングや疾患の診断、治療方法の決定、経過観察などに役立ちます。患者さんをお待たせしないように、正確かつ迅速な報告に努めています。
免疫検査
肝炎ウイルスや梅毒などの感染症・各種ホルモン・肝線維化マーカー・細胞が癌化すると血液中に現れる特殊な蛋白質(腫瘍マーカー)などの検査をしています。
一般検査
尿・糞便・穿刺液などの性状や成分を調べます。尿や糞便は手軽に採取でき、多くの情報を持っています。尿は、血液によって全身の組織から運ばれてきた体の中の不要な成分が、余分な水分とともに排出されたものです。異常があると、不要な成分が排出されなかったり、排出されてはいけないものが尿中にでてきます。尿検査では、それを試験紙や検査機器、顕微鏡などで調べます。また、便検査は、血が混ざっていないか、寄生虫病診断などを行います。
精度保証認証施設
当院の検査室は平成30年度より(一般社団法人)日本臨床衛生検査技師会の「精度保証認証施設」として認定されています。これは当院の検査が標準化され、かつ精度が十分保証されていると評価された証です。
生理検査部門
生理検査は、直接患者さんに接し、各種の測定機器を用いて身体の機能や構造に関する情報を調べるもので心電図、心臓・腹部・乳腺・等々の各種超音波検査、肺機能、脳波、筋電図、トレッドミルなどの検査を行っています。
迅速で信頼性の高い検査結果を提供するために、部門システムによる作業効率化や、電子カルテ端末から各検査結果が閲覧可能なシステムが構築されています。
患者様の誤認防止にあたり患者さんに、本人確認をさせて頂いております、ご理解とご協力をお願いいたします。
細菌検査部門
感染症が疑われる患者さんの検体(喀痰・尿・便・膿・血液・髄液)から原因と考えられる細菌を種々の培地を用いて培養・特定し、治療に最も有効な薬(抗生物質)の特定を行う事で感染症の診断、治療のための情報を提供します。
現在では単に検査を行うだけにとどまらず、多剤耐性菌が検出された場合は、早急に医師との連携を取ることで、細菌感染の抑制に至る幅広い活動に努めるべく、ICT(院内感染制御チーム)の一員として院内感染対策に積極的にも参加しています。
遺伝子検査室内
病理細胞診検査部門
病理検査は組織の一部を採取、あるいは摘出した臓器を検査材料として、プレパラート標本を作製し、病理専門医師が顕微鏡で診断をする部門です。必要に応じて免疫染色を行い、より正確な診断が出来るように努めています。術中迅速診断も行っており、手術中に提出された組織の凍結標本を病理専門医師が診断し術者へ迅速な報告をします。
細胞診検査は子宮頚部・体部、乳腺、甲状腺、リンパ節、体腔液(胸水・腹水)など綿棒や針を用いて得られる材料や、尿、喀痰が検査対象となります。プレパラート標本を病理専門医師と細胞検査士が顕微鏡で見て診断します。
近年、がん医療には遺伝子関連の検査が重要となっています。正確な判定が行えるよう組織や細胞採取の場に、病理部門の技師が積極的に出向き、迅速かつ適切な処理に努めています。