平成27年度 唐津赤十字病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 623 136 164 252 288 579 1333 1377 1197 235
当院は佐賀県北部地域の中核病院として地域医療を担っていますが、唯一の小児入院施設を有することから、0~9歳までの患者数が全体の1割を占めています。
また、救急、急性期、がん医療等幅広い医療を提供していることから60歳以上の患者数が全体の6割を超えています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 60 21.2 17.7 0% 73.1
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 60 14.1 14.3 10% 77.3
060100xx03xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的消化管止血術等 定義副傷病なし 52 3.5 2.8 0% 63.6
内科は、呼吸器内科、消化器内科、血液内科、糖尿病内科、神経内科、腫瘍内科から構成されています。
入院の原因となる疾患は、多数あり、1596の退院患者で359の診断群分類に及びます。
1位は悪性リンパ腫、2位が成人の肺炎、3位は小腸大腸の良性疾患となっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 11.4 13.6 7% 54.4
110280xx02x11x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 定義副傷病あり - - - - -
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし - - - - -
腎臓内科では、増加する末期腎不全のための透析導入や腎疾患が疑われる患者さんに腎生検などを行い、診断し治療を行っています。
1位は、透析導入後の維持透析のための入院となっています。
2位は、透析のための内シャントの造設後、透析導入、その過程で併存症を発症した患者さんで在院日数も長く転院率も高くなっています。
3位は、内シャントの造設目的の入院で短期間で退院されています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 79 3.1 3.1 3% 69.8
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 64 23.7 18.3 20% 81.0
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 59 5.9 4.9 2% 66.5
循環器内科では、急性心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈、大動脈疾患など心臓や血管の病気の診療を行っています。
症状の出現が急で緊急入院や緊急処置が必要な場合も多い領域です。
入院の患者さんでは、狭心症や心不全の患者数が多く、狭心症では正確な診断のためにカテーテル検査を行い、
必要があればカテーテル治療(風船治療、ステント治療)を行います。また、心不全はあらゆる心臓疾患で起こってくる
心臓のポンプ機能の不調で、原因には高血圧症、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、弁膜症などがあり、高齢者で多い疾患です。
今後ますます増加していくことが心配されています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 109 5.8 5.7 0% 1.3
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし 91 6.2 5.5 1% 1.0
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 82 5.5 6.3 0% 3.5
小児科は、佐賀県北部医療圏で唯一24時間体制の小児専門の入院施設を有しております。
1位、2位は、細菌やウイルスによる肺炎治療の患者さんです。
在院日数では全国平均と同程度であり、小児救急に迅速に対応できていると考えられます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 定義副傷病なし 120 4.1 4.5 0% 65.4
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 44 8.4 4.7 0% 55.1
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 44 8.6 7.8 0% 66.6
外科は、消化器外科、呼吸器外科、乳腺外科から構成されています。
外科では手術だけではなく、入院にて薬物療法も行ってます。
1位は直腸癌の薬物療法で全国平均より在院日数が若干短くなっています。
2位は乳癌の薬物療法でこちらは全国平均より在院日数がかなり長くなっています。
3位は胆嚢結石のため腹腔鏡による胆嚢摘出術のみが行われた症例となっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 114 32.2 28.7 74% 83.2
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 30 6.9 5.7 0% 43.3
070350xx01xxxx 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 23 12.4 17.6 0% 55.3
整形外科では、近年高齢者の増加に伴い、大腿骨近位部の骨折が増加し、最も多い症例となっています。
平均年齢も高く、観血的な手術を受けられているためクリニカルパスを導入しておりますが在院日数も長く転院は7割を超えています。
3位の腰椎椎間板ヘルニアは、内視鏡にて手術を行うため在院日数は短く、特に全国平均よりかなり短い期間で退院し効率的な治療を提供しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 47 16.3 15.8 15% 72.1
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 44 11.8 10.0 14% 74.6
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 8.8 7.5 14% 59.9
脳神経外科では、脳神経外科領域全般の疾患を対象としておりますが、脳卒中や頭部外傷の症例が多くなっています。
脳梗塞、外傷性の脳出血のいずれも全国平均より若干在院日数が長くなっています。
いずれも15%程度の患者さんは連携病院などに転院してさらに治療を続けられています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 10 10.8 9.0 0% 64.5
03001xxx0110xx 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし - - - - -
161000x199x0xx 熱傷・化学熱傷・凍傷・電撃傷(Burn Index10未満) 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
皮膚科では、皮膚疾患、細菌・ウイルス感染症、皮膚腫瘍、熱傷など皮膚科領域全般にわたって診療を行っています。
熱傷は、入院治療が必要な中等症以上を中心に診療しています。
2位の皮膚癌の切除手術症例では、全国平均よりも効率的に短期間で退院されています
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 40 3.4 2.7 0% 69.8
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 13 9.0 5.9 0% 66.1
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 定義副傷病なし - - - - -
泌尿器科では、膀胱癌、前立腺癌、尿路系の悪性腫瘍のほか尿路系疾患の診断、治療にあたっております。
1位は前立腺癌が疑われる患者さんに対して、針生検による診断目的の検査となっています。
2位は、尿路の結石に対し、尿道から内視鏡を通して結石を除去し、3位は、体の外から衝撃波発生装置で結石を小さく壊し排泄させ除去する治療となります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 37 8.3 9.6 24% 31.4
120180xx99xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 手術なし 23 2.3 6.6 9% 29.2
120140xxxxxxxx 流産 21 2.1 2.3 0% 32.3
産婦人科では、産科領域のハイリスク妊娠の出産・分娩、婦人科領域の婦人科疾患(良性疾患、子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌など)の診療を行っております。
分娩停止や反復帝王切開のための帝王切開による出産の症例が最も多くなっています。
産褥期入院などのため紹介元の病院へ転院される患者さんが2割程度おられます。
2位は胎児機能低下などによる母体管理や自然流産などのための入院でいずれの症例も出産・分娩などの症例となっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 16 11.2 9.6 0% 71.3
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 - - - - -
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 - - - - -
眼科では、多くの白内障の手術症例がありますが、短期滞在手術のためこの項目の該当から除外されています。
ここでは、緑内障の手術症例が最も多く、緑内障解析機器にて科学的な見地も取り入れ手術の必要性を判断いたします。
救急医学科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 18 2.3 3.6 6% 53.9
010310xx97x1xx 脳の障害(その他) 手術あり 手術・処置等2あり - - - - -
160450xx99x1xx 肺・胸部気管・気管支損傷 - - - - -
救急医学科では、重症の急性期疾患・外傷の全般の初期治療にあたり、専門的な治療は各専門の診療科にて治療にあたります。
心肺停止での救急搬送や重症外傷など多くの治療実績がありますが、1位は薬物中毒の治療となっています。
薬物中毒における在院日数が、全国平均より短いのは効率的な治療と地域連携によるものと思われます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 33 - 19 25 - 30 1 7
大腸癌 13 20 61 54 - 153 1 7
乳癌 32 35 16 11 - 67 1 7
肺癌 37 - 22 51 - 120 1 7
肝癌 - - - - - 18 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
*初発患者数は、期間内の延べ退院患者数。
 再発患者数は、対象期間以前から治療を続けられてきた患者さんを含む延べ退院患者数。

地域がん診療連携拠点病院として最新の各種がん診療ガイドラインに沿ったがん医療を提供しております。また、北部医療圏で唯一のがん薬物療法専門医を擁し、がん医療に関する多くの診療科の専門医が連携してがん医療に当たっております。
治療内容は、内視鏡手術、腹腔鏡手術、胸腔鏡手術、開腹手術、薬物療法、放射線療法などを組み合わせて、患者さんに最も適した医療を提供しております。
5大癌以外にも血液、泌尿器など幅広くがん医療を提供しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 12 11.4 65.6
重症度 1 29 12.3 80.6
重症度 2 28 15.2 79.8
重症度 3 - - -
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
当院は佐賀県北部医療圏で唯一救命救急センターを設置し、常時、重篤な状態の患者さんを受け入れる態勢をとっております。
当院では中等症、重症で多くを占め、入院による治療を受けられています。
超重症(重症度4又は5)では、ICU(集中治療室)入院治療とされ、また、年齢が高くなると重症化し、在院日数も長くなる傾向にあります。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 14 5.4 65.4 7%
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 - 167 27.7 75.7 40%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - 14 10.0 72.6 0%
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
*発症時期は、G45$、I63$で3日以内に発症し入院が多数を占め、I65$、I66$で8日以降もしくは無症候の発症し入院が多数を占めていた。

急性期の治療を必要とする脳梗塞(アテローム血栓性脳梗塞、心原性脳塞栓症、ラクナ梗塞)で多くの治療実績があります。
急性期の治療として、血栓溶解療法t-PA、血管内治療、手術療法、薬物療法、急性期リハビリなどを組み合わせ患者さんに最適な治療を提供しております。
慢性期は連携病院にお願いし、地域で連携して北部医療圏の脳卒中治療を担っております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 195 0.4 2.6 2% 67.4
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術 長径2センチメートル未満 50 0.3 4.2 2% 63.8
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 33 0.8 11.2 6% 77.1
内科の手術症例は、内視鏡によるもので、1位、2位は結腸および直腸のポリープ・粘膜切除術になっています。
結腸ポリープ切除術では、術前術後合わせて3日間で退院される症例が多くなっています。
3位は、胆膵腫瘍及び胆管結石などのため胆道にステントを留置する治療になっています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 25 7.5 27.4 16% 69.2
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K6146 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 - - - - -
1位は、慢性腎不全に対して内シャントの造設となっています。
2位は、慢性腎不全のための腹膜透析用のカテーテルを腹腔に留置する症例となります。
3位は、透析シャント閉塞などのため人工血管移植やバイパス術などの手術症例になります。
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 52 4.4 6.9 4% 68.9
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 26 4.5 11.8 15% 82.7
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 不安定狭心症に対するもの 18 0.1 11.7 6% 71.1
狭心症などの冠動脈の狭窄による血流障害に対して行うカテーテル治療(経皮的冠動脈ステント留置術等)と徐脈性不整脈のため行うペースメーカー植え込み術があります。
前者は、1位、3位が該当し、1位は安定狭心症に対するカテーテル治療で、3位は不安定狭心症で急性心筋梗塞に移行する前段階での緊急での治療になっております。
また、急性心筋梗塞に対する緊急のカテーテル治療も積極的に24時間体制で行っております。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術 非観血的なもの 13 0 2.9 0% 2.4
K300 鼓膜切開術 - - - - -
腸重積に対する非観血的整復術が最も多い症例になっています。
2歳前後の患者さんに多くの発症が見られ、肛門から造影剤、生理食塩水、空気を注入して入り込んだ腸を整復する治療になります。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 59 1.5 7.6 0% 68.1
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 53 0.6 3.2 0% 72.3
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 33 5.0 17.6 6% 72.1
1位は、腹腔鏡による胆嚢摘出術となっています。
2位の内視鏡による結腸ポリープ切除が多いのは、外科的手術前の処置や術後の経過観察時に行われるためです。
3位は、結腸(上行からS状結腸まで)の癌に対し、腹腔鏡による切除術を行った症例です。
手術までの日数が長いのは、結腸の手術目的に入院される患者さん以外に腸閉塞などで入院されその後の検査で癌が見つかり手術に至った症例が含まれるためです。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 101 3.0 26.5 69% 80.7
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術 前腕、下腿 38 1.3 6.6 5% 50.2
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 31 3.7 33.1 74% 81.8
1位は、骨折の観血的手術が最も多く、肩甲骨、上腕骨、大腿骨の合計の症例数であります。
この3部位の中で当院では大腿骨頸部の骨折が多数であるため術後日数が長く、年齢、転院率共に高くなっています。
2位は、術後のプレート抜釘手術となっています。
3位は、骨折のため肩関節、股関節への人工骨頭挿入術が行われた症例になります。
この2部位のうち多くは股関節への人工骨頭挿入術で、1番目の観血的手術と比べて術後日数も長く、年齢、転院率共に高くなっています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 50 0.7 10.1 12% 77.3
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 13 0.8 62.2 46% 67.0
K1781 脳血管内手術 1箇所 10 4.2 25.3 10% 65.7
1位は、慢性硬膜下血腫に対する穿孔洗浄術となっています。
2位は、開頭して動脈瘤にクリップをかける手術が行われ、3位の脳血管内手術はカテーテルを使い動脈瘤の中に細くて柔らかいコイルを留置する手術が行われています。対象期間は、クリッピング術が行われた症例に重症例が多かったため、術後日数も長く、転院してリハビリなどを行われる症例が多くなっています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 16 0.3 6.4 6% 80.2
K0132 分層植皮術(25cm2以上100cm2未満) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 長径6センチメートル以上 - - - - -
1位は、皮膚癌に対する皮膚切除術が最も多い症例となっています。
高齢者が多く、退院まで一週間程度となっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 15 0.3 13.7 7% 71.5
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 13 3.0 4.5 0% 70.2
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) - - - - -
1位は、尿管結石などによる尿管閉塞のため尿管にステント留置する治療となっています。
2位は、膀胱癌に対する経尿道的に癌を切除する症例なります。尿道から内視鏡を挿入するため開腹することなく手術が可能となり、8日程度での退院が可能となっています。
3位は、体の外から衝撃波発生装置で結石を小さく壊し排泄させ除去する治療となります。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術 選択帝王切開 37 2.0 6.6 19% 31.2
K8981 帝王切開術 緊急帝王切開 33 1.2 6.3 21% 29.7
K867 子宮頸部(腟部)切除術 24 1.0 1.5 0% 36.9
1位は、帝王切開による出産後に妊娠され帝王切開による出産をされた症例となっています。
2位も帝王切開が多く、こちらは分娩停止や胎児機能低下などのため緊急に帝王切開が行われた症例になります。
3位は、癌になる可能性のある子宮頚部異形成に対する子宮頸部切除術で短期間での退院が可能となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合・その他) 258 1.0 6.2 0% 76.4
K2685 緑内障手術 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのあるもの) 10 1.0 10.0 0% 72.5
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの - - - - -
1位は、白内障の水晶体再建術(眼内レンズ挿入)となっています。
白内障の手術は、片眼だけではなく両眼も含まれており術後日数が長くなっております。
2位の緑内障手術は件数としては多くないが、緑内障解析機器にて科学的な見地も取り入れ手術の必要性を決めています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 24 0.39%
異なる 13 0.21%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 21 0.34%
異なる - -
播種性血管内凝固症候群や敗血症は、重症な患者さんの治療を行う際に併発する可能性がある疾患です。
入院時よりこれら重症の合併症を併発されていた患者さんが多かったと考えます。
更新履歴
2016/9/30
唐津赤十字病院の機能評価係数2の「病院指標」を公開しました。