臨床工学技術課
- 臨床工学技術課では厚生労働省認定の国家資格である「臨床工学技士」により、医療機器に関する業務を行っております。
- 医学的・工学的知識を持つ臨床工学技士は、医療スタッフとの連携により、高度に進歩した医療機器に起因する医療事故を防ぐべく「安全な医療」を第一に考え、日々業務を行っています。
- 長らく血液浄化療法のみ行っておりましたが、医療技術部の検査技術課・放射線技術課・リハビリテーション技術課・栄養課と並び、2012年7月17日に「臨床工学技術課」として開設し、現在5名の臨床工学技士が就業しています。
- オンコール体制を構築しており、必要に応じ365日24時間迅速な対応を行っています。
- 臨床工学技術課長が医療機器安全管理責任者を兼任しており、院内の医療機器の安全使用に貢献しています。
臨床工学技術課の基本方針
理 念
安心安全な医療のために臨床工学技術を提供します。
基本方針
- 医療機器のスペシャリストとして最良の技術を提供します。
- 最新の知識・情報を発信し、安心安全な医療に貢献します。
- 効率良く業務を行い、心身ともに健康な職場環境を作ります。
業務内容
①血液浄化業務
血液浄化センターでの透析や救命救急病棟での緊急透析、その他のアフェレーシス療法に対応しています。安全に患者様の治療に使用できるよう、血液浄化関連機器の保守点検も行っています。
・血液浄化センターでの透析(透析導入時や他院からの転入時)
・救命救急病棟での緊急透析
・CHDF(持続緩徐式血液濾過透析)
・CART(腹水濾過濃縮再静注法)
・PBSCH(末梢血幹細胞採取)
・DHP(顆粒球除去療法 エンドトキシン吸着療法 活性炭吸着療法)
・PE(血漿交換)
②医療機器保守管理業務
3階のMEセンター内にて、医療機器の安全性・信頼性を保てるように日々、医療機器の点検や修理を行っています。ME機器管理システムを導入し、中央管理体制を構築しており、効率よく機器の運用を行っています。また、使用中の医療機器関連トラブルにも対応します。
③人工呼吸器業務
使用中の人工呼吸器が適切・安全に使用できているか、患者様へ使用している人工呼吸器の動作チェックを行っております。
④循環器業務
補助循環装置であるECMO/PCPSのセッティングや機器の操作、駆動中の管理を行います。また、2024年6月より臨床工学技士の心臓カテーテル室業務が開始となりました。ローターブレーター等の管理・操作や、清潔野におけるデバイス類の準備などのアシスタント業務に従事しています。
⑤ラジオ波焼灼術(RFA)
肝臓内科領域でのRFAに対応し、機器のセッティングや操作を行います。
⑥院内研修会
必要に応じて、医療機器に関する研修会等を行い、医療機器の安全使用に貢献しています。
・新人看護師輸液ポンプシリンジポンプ取扱い研修
・医療機器新規導入時研修
・AED研修 など
⑥その他
・救護班任命を受け、主事として様々な救護訓練や実際の救護活動にも積極的に参加しています。
・臨床工学技術課通信を院内スタッフ向けに発信し、医療安全確保に努めています。
・臨床工学技士に関連する各種資格の取得も積極的に取り組み、知識・技術の向上に努めています。